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気が付けば開店から一週間が経ちました。たくさんの方の協力のもとOld Newの本店舗をスタートすることができました。感謝の気持ちでいっぱいです。

開店と同時に来店いただいたお客様、届けてただいたお花、ご高志、お祝いの品(店主を気遣ってか90%以上がワインとビール)にも感謝感激です。

 

思えば約一ヶ月間カミさんと二人きりで作り上げたOld New店内、友人でもある「ルビー商会」さんと話し合いながら作り上げていただいたイギリスのブルックス本店をリスペクトしたOld New外観、お客様にお褒めの言葉をいただくたび、謙遜しながらも嬉しくてしょうがないOld  Newなのでした。

内外装写真は多少のアップをFBでしてますが、実際にご来店して、ご自身の目でお確かめいただけたらと思います。

 

さてそんな中、ただ今一番人気の商品は、輸入元のAnorakctiy Storeさんとの提携のもと販売しているオーストラリア発のおしゃれソックス「odd pears」です。

説明にいつも困るのですが、1足半つまり3つで1パックのソックスとなります。1足組に対して同柄色違いの1つが加えられてる(odd)ソックスでございます。もちろん良質のコットンを中心とした爽やかな履き心地もぜひお試し頂きたく、ご紹介させていただきます。

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!cid_ii_irpy7yxt0_156784e508e2b23c 世界各国でセレクトされ販売されているおしゃれソックス。次の入荷も決定しております。公式のFBページもございますのでぜひチェックしてくださいませ。

¥2,080(tax in)となっております。

 

 

当然ワタクシOld Newもリスペクトして履いてますよ!!

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始まり…

告知です。

2016年8月10日12:00PMにオープン致します。

〒064-0912 札幌市中央区南12条西22丁目1-1

Tel&Fax 011-521-2211

 

何か簡単なものをご用意して、皆様をお待ちします。

 

関わってくれている方々、全ての友人、自転車仲間に感謝しております。囁かに自分の風呂敷を広げつつ、大好きな自転車には、これからも謙虚に勉強の日々を送ります。

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The third time of honesty

安心してください、チャント開店させますよ!ということで、何があったかはこの場では語れません。語るに耐えられないこともありましたが、二転三転ののち、間違いなくこの場所でやりますです。(契約書交わしたし、お金も払っちゃたもんね!)

 

北海道札幌市中央区南12条西22丁目1-1 「Old New」…。

12坪ほどの決して広いとは言えないかもしれないお店ですが、私とカミさんの夢がぐっと詰まってます。

思えばライトが両側についたいわゆる少年スポーツ車で近所を毎日走り回っていた小学生時代。

当時自転車組合の有志の方々が茨戸に作ったBMXコースでレース参戦を経験した中学生時代、それと並行してセミドロップの少年スポーツ車はライトやキャリア、泥除けを外され近所の解体屋のおじさんからもらってきたドロップハンドルに変えられサイクリングに出かけるように…                                                             中2の春、支笏湖線の下りで滑ってハンドルをとられ、電信柱と喧嘩して泡を吹いて倒れ初めての救急車、初めての脳神経外科、初めてのMRI、初めての骨折(右鎖骨と右膝)。

危険だからと高校入学時には自分の貯金に加え入学祝いとして足りない分を親にねだり「丸石 バルボアランドナー」「ナショナル ラ・スコルサツーリング」と迷った末「BS ユーラシア」のワングレード上「BS アトランティスツーリング」を購入、毎夏休みはフロントバッグにサドルバック夏用のコンパクトな寝袋のみの装備で駅舎を宿に(当時は国鉄時代、当直の駅員さんが自転車ごと中に入れてくれたのでテントいらず、始発前にたたき起こされるので目覚ましいらず)3年かけて北海道を一周。

大学時代はバブルの訪れとともに、車とファッションと女の子に夢中となり自転車からは遠ざかることに。

就職して2、3年目に最初のチームのボスと知り合い、ボーナスを使いきりマウンテンバイクを購入、レースに参戦(といっても最初は2人でチームを名乗っていた)瞬く間に仲間が増えちょっと個性的な者が集まるチームへと発展(笑)。

途中所属チームが変わったり、大卒後10年勤めた職場をやめたり、結婚してみたりなどなどがありながらもレース参戦はずーっと続きました。(途中ロードレーサーを買ったり、2度目3度目の骨折があったり、「ツール・ド北海道」のお手伝いに誘われ、いつも間にか審判免許も取得、MTBとはまた違ったレースの世界を味わうことに)

職を転々としながら、カミさんに相談  …   自転車屋やりたいんだ

 

そんな簡単に出来る訳もなく当時所属していたチームの店主に拾われ晴れて自転車店店員になったのが41歳。思えばなんてスローなスタートだったのでしょう。

しかししかし怪我の多いOld New、ある日ロードレーサーで帰宅途中、一時停止無視の車にはねられて脊髄損傷に…一時は全身麻痺になったものの10ヶ月の入院と治療、1年半のリハビリを経てセールス専門として職場の自転車店に復帰。麻痺が右の手と足に残り、足を引きずって歩くように見えるのはそのせいです。

 

主治医が言うには奇跡  …   それだけの障害が残ってるのに自転車に乗れてる

 

ある日またカミさんに相談  …   やっぱり自分の自転車屋さんやりたいんだ

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誓いを形にということでノートに汚い字で「To Dream」とマジックでサイン、あeが1個多い(笑)。縁結びのお守りを縛り付けたのが3年前。中には気づいたことやアイディアや知識がOld newなりに詰まってます。

いつも気遣ってくれる友人と家族にリスペクト。そしてご縁に感謝なのです。

夏に開店する自転車店「Old New」をどうか宜しくお願い致します。

 

まだ、旅の途中。

 

 

26ER vol.2

先日O氏のMTBを作った後に立て続けに、そして奇跡的に同じ90年代前半のMade in USAが入庫致しました。

その昔、友人に「中山忍は奇跡だっ!」と言い放たれ、「いやいや奇跡は中山美穂でしょ」と心の中で呟いていましたが…まあそんな感じの2ショットです。

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名車BALANCEの「AL-150」と「AL-450」という兄弟車。方や北海道のとある地方都市の某有名店で購入したバイク、方や個人輸入にて入手したバイクであり、共にワンオーナ車そして共にパープルのグラデーションという奇跡に興奮したOld Newでした。

最初にカスタマーとなるのはAL-150のオーナーK氏。しばらくこのバイクから離れていたものの、改めてマウンテンバイクに跨りたくなり、実家からここ札幌まで運んだということで…。

いつものビフォー写真↓

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シマノのアセラ3×7段変速にダイアコンペのカンチブレーキ使用。 プラスしてセライタリアの「turbo」やフレームカラーに合わせたパープルアルマイトのライザーバーやペダルはカスタマイズし大切に乗っていた証拠。

今回は、最初は山の中を走れるMTBらしいバイクにリメイクという話から始まり、いややはり近所も乗りたいし、ちょっとしたダートも、そして何か当時のプレイバイク風に…などなどK氏との何度かの打ち合わせ、何杯かのコーヒーをすすった末にテーマが出来上がりました。「26インチクルーザー」そう26インチBMXです。(サブテーマは「ナウでヤングな雰囲気」です)

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今回もデッドストックのタイヤがキーを握ることになりました。フロントは当時DH用タイヤとしては初めての国内プロデュース「Dirt BrosⅠ 26×2.35」リアはカリフォルニアであのゲイリー・フィッシャー氏と一緒に山遊びをしていたことでも知られるトム・リッチー氏の「リッチーZ-MAX 26×2.0」ダウンヒルタイヤとクロカンタイヤのコラボです。

舗装路をブロックタイヤでという考え方はMTBへのリスペクトでもあり、大人になった今、そんなにスピードがでなくても、ださなくても楽しいことがわかった(車もです)事への感謝からです。もちろんテーマが違えばMTBでもスリックタイヤも許せちゃうOld Newではありますが。

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P6260021個性的なもの、外しのセンスが好きなK氏のリクエストはグリップの色指定やヤレた部分はあえてそのままでということ、そしてできるだけシンプルにとのことでした。

80’sさながらのグリーンのグリップをセレクトしました、リペイントはしませんでした。ハイトの低めのBMXバーが本気っぽくないですがバランスは良しです。このままいくと1×1のシングルスピードってなるのですが、ちょっとだけひねりを入れるのがOld Newです。

 

 

フロントギアは当時もののデオーレLXのクランクにシングルで50Tという大きめのチョイス。そしてリアは、お宝とも言えるTA社のアルミ9スピードカセットを惜しげもなく削り17~21Tのクロスした4枚のギアのみを残し、ロード用のシフターとデオーレXT改ショートケージリアディレーラーで制御。1×4の26インチクルーザーへと仕上げました。

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塗装が剥げた部分は指定通りヤレたままで残し、当時もののお宝トロイ・リー・デザインズのチドリは入庫時からついていたもの。実は初めて見たOld Newでした。

2000年を過ぎてからのパーツもありながら時代考証感はいい仕上がりになりました。黄色の「アボセットO2チタンレールサドル」はOld Newからのささやかなプレゼント。

 

できることなら彼の地サンフランシスコに持って行って海岸にこっそり佇ませたい衝動にかられたOld newでした。

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