新年あけましておめでとうございます。2016年です。バタバタして早10日も経ってしまいました。
昨年のこと、実はXmasを目掛けたように、大切な友人からいくつかのアイテムが送られてきました。その中に…「おお、嬉しい!」…カリフォルニア州の州旗ではないですか!でかい!Old New的になぜ嬉しいか?カリフォルニアは自転車の新しいムーブメントが作られた場所だからです。
時は1970年代のサンフランシスコ郊外のマリン郡の山の中、ゲイリー・フィッシャーというバイクジャンキー(敬意を込めて)は新聞配達用に強化して作られたシュイン社のビーチクルーザーを改造し、山の中の森林火災消防用の作業道(いわゆるジープロード)を登って、頂上からの下りレース(今で言うダウンヒル競技)をシリーズ戦として始めました。彼が改造したバイクは「クランカー」と呼ばれ、現在のMTB「マウンテンバイク」の」原型となりました。仲間の中には現在もフレームビルドメーカーとして存在するトム・リッチー氏もいたそうで、とうとう彼らは79年に会社を起こし「マウンテン・バイク」という名前を登録商標したのです。←フィッシャー氏の「クランカー号」
スペシャライズド社がMTBの名車「スタンプ・ジャンパー」を発表したのはその後81年のこと。
クランカーの形、それが新聞配達のためのクルーザー(ワークバイク)だったこと。そしてなによりもカスタマイズによってこの美しいバイクができたこと。ここにOld New的なスパイスを感じるのであります。
何故ならその姿はあたかも、海を越えた1930~1940年頃のオールドイングランドスタイルのパス・レーサー(軽快車)やオールドフレンチの実用車たちの様にも見えるからです。
融合される文化、Old New!2016迎春。