先日組み上げた店主用のBRUNOミニヴェロ20ロード・ドロップ。クラシックな佇まいに8×2の16段変速。散策自転車には十分なスペックかと…。
ただどうしても昔取った杵柄(笑)! ノーマルでも変速性能も十分なのに、クラシックなBRUNOにはシルバーのベカベカ光るパーツが欲しくなるOld New。
ステムに奢られたダブルレバーで制御されるリアメカはシマノTourney-TX。昔からは考えられないくらいのシフトフィールとコストパフォーマンス。
でもベカベカパーツ付けたい…。
パーツのストック戸棚から出てきたのはロード用パーツのシマノのアルテグラのリアメカ。「RD-6500SS」15,6年前のパーツでしょうか。当時は9速としてロードバイクに使用してましたが、シマノのマニュアルには(9-speed or 8speed)と明記されています。
こいつです。ただ問題が一つ。このリアメカ、使用できる最大スプロケットが27T(一番大きい軽いギアが27のギザギザ歯)。BRUNOは最大ギアが30T。
まだ眠っている8速のリアメカを探します…。
出てきましたシマノのマウンテンバイクのリアメカ、デオーレX「(RD-M739)」2個ありました。これはさらに古い20年くらい前のパーツでしょうか?程度の良い方を利用して後ろの大きいギアにも対応できる「ベカベカ」を作ることにしました。
変速機の上下の歯車(プーリー)をつなぐ部品「ケージ」はマウンテン用の方が長いのので、二個一(にこいち)にします。
可動部に入るバネが見えると思いますが、ロード用のアルテグラのバネ力は強く逆に動きが渋くなったのでバネもXTのものを移植しました。
こだわってプーリーはアルテグラを移植。
正直言うと当時のアルテグラにはケージの長いタイプもあったのですが、当店のストックにはなかったもので……。
はい、できました「アルテグラXT」しっかり可動変速できました。オリジナルのアルテグラの長いケージバージョンより形に味があります。
せっかくなのでアルテグラの短い方のケージをXTに組み付けて「XTショートケージ」も作ったので二個一(One for two) でなく、入れ替え( replacement)になったのかもしれません。
コイツもいつか出番を待ってます。(上:ノーマル。下:ショートケージ)
面倒なこだわりもOld Newかと。