26ER vol.2

先日O氏のMTBを作った後に立て続けに、そして奇跡的に同じ90年代前半のMade in USAが入庫致しました。

その昔、友人に「中山忍は奇跡だっ!」と言い放たれ、「いやいや奇跡は中山美穂でしょ」と心の中で呟いていましたが…まあそんな感じの2ショットです。

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名車BALANCEの「AL-150」と「AL-450」という兄弟車。方や北海道のとある地方都市の某有名店で購入したバイク、方や個人輸入にて入手したバイクであり、共にワンオーナ車そして共にパープルのグラデーションという奇跡に興奮したOld Newでした。

最初にカスタマーとなるのはAL-150のオーナーK氏。しばらくこのバイクから離れていたものの、改めてマウンテンバイクに跨りたくなり、実家からここ札幌まで運んだということで…。

いつものビフォー写真↓

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シマノのアセラ3×7段変速にダイアコンペのカンチブレーキ使用。 プラスしてセライタリアの「turbo」やフレームカラーに合わせたパープルアルマイトのライザーバーやペダルはカスタマイズし大切に乗っていた証拠。

今回は、最初は山の中を走れるMTBらしいバイクにリメイクという話から始まり、いややはり近所も乗りたいし、ちょっとしたダートも、そして何か当時のプレイバイク風に…などなどK氏との何度かの打ち合わせ、何杯かのコーヒーをすすった末にテーマが出来上がりました。「26インチクルーザー」そう26インチBMXです。(サブテーマは「ナウでヤングな雰囲気」です)

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今回もデッドストックのタイヤがキーを握ることになりました。フロントは当時DH用タイヤとしては初めての国内プロデュース「Dirt BrosⅠ 26×2.35」リアはカリフォルニアであのゲイリー・フィッシャー氏と一緒に山遊びをしていたことでも知られるトム・リッチー氏の「リッチーZ-MAX 26×2.0」ダウンヒルタイヤとクロカンタイヤのコラボです。

舗装路をブロックタイヤでという考え方はMTBへのリスペクトでもあり、大人になった今、そんなにスピードがでなくても、ださなくても楽しいことがわかった(車もです)事への感謝からです。もちろんテーマが違えばMTBでもスリックタイヤも許せちゃうOld Newではありますが。

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P6260021個性的なもの、外しのセンスが好きなK氏のリクエストはグリップの色指定やヤレた部分はあえてそのままでということ、そしてできるだけシンプルにとのことでした。

80’sさながらのグリーンのグリップをセレクトしました、リペイントはしませんでした。ハイトの低めのBMXバーが本気っぽくないですがバランスは良しです。このままいくと1×1のシングルスピードってなるのですが、ちょっとだけひねりを入れるのがOld Newです。

 

 

フロントギアは当時もののデオーレLXのクランクにシングルで50Tという大きめのチョイス。そしてリアは、お宝とも言えるTA社のアルミ9スピードカセットを惜しげもなく削り17~21Tのクロスした4枚のギアのみを残し、ロード用のシフターとデオーレXT改ショートケージリアディレーラーで制御。1×4の26インチクルーザーへと仕上げました。

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塗装が剥げた部分は指定通りヤレたままで残し、当時もののお宝トロイ・リー・デザインズのチドリは入庫時からついていたもの。実は初めて見たOld Newでした。

2000年を過ぎてからのパーツもありながら時代考証感はいい仕上がりになりました。黄色の「アボセットO2チタンレールサドル」はOld Newからのささやかなプレゼント。

 

できることなら彼の地サンフランシスコに持って行って海岸にこっそり佇ませたい衝動にかられたOld newでした。

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